情報の森コラム

消えゆくアオザイ? Vietnam の考察

[エコ/サステナビリティ] 2012.5.12

今回のコラムはベトナムがテーマです。なぜベトナムかと申しますと、若い元同僚が、奥さんの仕事にくっ付いてベトナム旅行へ行ったことがきっかけです。彼らの旅により、ベトナムからアオザイが消えると言う噂が本当かどうか、それは分かりませんが、いろいろと写真を撮って来てくれましたので、その中から少しだけご紹介しながら、わたしのも・や・も・や話をいたします。

もやもやな話の前に、その元同僚の奥さんが『アジア・太平洋地域のESD〈持続可能な開発のための教育〉の新展開』(阿部治・田中治彦編、2012年 明石書店)と言う本の中で書かれたコラム「都市化と格差の狭間で:ベトナム」(塚原一惠)を読みまして、その中に書かれていた内容に触れたいと思います。

ベトナムは現在、社会主義共和国ですが、日本との交流は古く、西暦700年代からあったと。 17世紀、ホイアンと言う中部の港町には日本人町が形成されていました。歴史に詳しい方なら何をいまさらとお思いでしょうが、私のような歴史は大河ドラマで学ぶ者にとっては、なんとなく身近な存在と言うか、忘れていた何かを思い出したような気がするのです。現在ベトナムは日本のODAの最大国(2010年)だそうです。

1986年のドイモイ(刷新)以降、外国資本を受け入れ急速な工業化を遂げ、森林伐採や野生動物の減少に加え、急激な都市化による大気汚染、生活排水、廃棄物問題等が深刻化しているようです。 高度成長期の日本にも有りましたが、国の近代化を進める代償としてリスクを負うという、人類が通る道を進んでいるのでしょう。しかし、日本の60年代、70年代に起きた公害問題のような事は、今ならまだ回避できるのであり、そこに環境教育が重要なのだと。環境教育の取組の中で、成果を上げている一つにエコツーリズムがあり、大きな可能性を秘めているとしています。しかし、そのなかにおいて現場ではことは簡単でなく、53からなる少数民族には優先されるべき課題があり、それは彼らの経済的自立で、これを実現する現実的な政策の提案と、それを実行可能にするスキルの育成が重要なのだと説いています。

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F森: 初めてのベトナムはどうでした? M山君。
M山: 親戚みたいな人が沢山いました!
F森: ミッションで行ったんですよね?

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M山: …そうでした。 アオザイが着られなくなっているそうです。
F森: そりゃまたどうして? M山君。
M山: 蚕の飼育が環境破壊につながり、それをカバーしようとして生産するとコスト割れしてしまい、生産する農家が減少しているので、絹100%の生地を探すのが大変のようです。
F森: ところでこのT シャツ、環境運動のスローガンですかM山君。
M山: ……?? あと5%で達成かしら…;) 。

F森: それじゃー、M山君ベトナムでアオザイは見られないのかね?
M山: あまり見かけられませんでした。それより、街中の皆さんが忙しく働いていましたね。大人も子供もって感じでしょうか。
F森: 街の様子はどうですか。エコな商品は売っていましたか?
M山: 食品売り場では世界中の商品があると言う感じでした。このお水のボトル、くしゃくしゃになります。世界の○○・○ー○ですかね。どこにも○・○・○・○って書いてなかったですが。

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F森: ふーむ、それはハノイだからじゃないのかねー。 M山君はどの辺を回ったのかなー。

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M山: 確かに中心街と言いますかー、ほぼ中心ですね!。:)
F森: ここも中心ですか?。
M山: 中心の裏道ですF森さん。
F森: これ…、たまごですか?。
M山: いやっ、前進していますねこれは少し…。殻付き姿茹でしょうか。:)

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F森: 街は意外に(失礼しました)きれいですねM山君。 オートバイも整列しているし、ゴミ箱もあるし…。 東京都と一緒なんですかね、生ゴミとプラ容器は混合廃棄なんですね…。
M山: ゴミ箱のところよく見てみて下さいよF森さん。見覚えのあるマークです。

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F森: JICA ですね。真中と右側のマークはなんですかね? 電気自動車もJICA ですか?
M山: F森さん、自動車はさすがに違うんじゃないですか。でも自由に乗って良いそうでした。
F森: M山くんは乗らなかったの?
M山: ええ、ちょっと時間が無くて…。
F森: へーっ、ミッション忙しかったんだ。
M山: F森さん、他の写真も面白いですよ!

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F森: ウィンドショッピング楽しそうですねー。彼女の向こう側にもゴミ箱がありますね。

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M山: この2L のフルーツジュースは23,400 ドンで、隣のペリエが18,200 ドン、かな…;)。

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F森: 日本円でいくらぐらいですか?
M山: 1万ドン=38円で計算すると、2Lジュースが90円、ペリエが70円といったところ。
F森: 下のカップは挽き肉のインスタント粥ですか。
M山: カップが射出成形ですね。樹脂の入口(ゲート)が付いています。電子レンジ使用可ですね。

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F森: MILK はやはり○etra Pak ですか。
M山: やっぱり○の素は、お椀がシンボルなんですね。
F森: 「デンカラプ」って脱字かな…。「PVC 食品カバーフィルムにとって、あなたにきれいな食べ物を保つ。」と日本語で書いてあるね。 私の文章に似ていますね。「骨袋」は doggie bag の意訳という説がでています。
M山: なーるへそ! そーかもですね。ジッパーが付いているから便利!

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突然ですが、今回はここまでといたします。最後まで見ていただいた方にはお礼申し上げます。
私のも・や・も・や話は次回へ持ち越しにいたします。
ありがとうございました。v^/^
※注意:M山君の語りは、実際のキャラとは別人です。

(記:藤森 宏)

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