エコとパッケージデザイン

環境配慮型パッケージって?

なぜ環境配慮型パッケージが必要か?

そもそもなぜ環境配慮型パッケージが必要なのでしょうか?産業革命以降、世界では化石燃料の利用が活発になり、1950年頃からエネルギー大量消費時代に突入しています。昨今は発展途上国の急速な経済成長により、さらに拍車がかかっています。
日本では、経済成長期から公害問題、ゴミ問題、資源問題が起こり、省エネルギーの推進や関連の法整備が進められてきました。

化石資源の利用は、将来のエネルギー枯渇問題と同時に、燃焼による温室効果ガスの増加が指摘されています。地球温暖化により生じる問題の中で、さらに増加する人口、その人間生活を維持するためには、さらなるエネルギーを必要とする負のスパイラルに入りつつあります。このような背景で資源エネルギーの有効活用と温室効果ガスの排出削減が、近年大きな課題となり、国際的な議論が活発に進められています。

パッケージがもたらす影響は、地球規模から見ると一部に過ぎません。身近なゴミ問題への対応からCO2排出削減などそれぞれの関わりの中で取り組むべき課題もさまざまです。デザイン提案は生活提案、生活に密着したパッケージだからこそ環境配慮視点で未来に向けたデザインが求められているのではないでしょうか。

環境配慮型パッケージとは?

一般的に環境配慮型パッケージとは、従来と比べ包装の基本機能(商品の保護、利便性、情報の提供)を損なうことなく、環境負荷を低減したパッケージととらえられています。リデュース、リユース、リサイクル、サステナビリティなどが環境配慮型パッケージを開発する上での基本的な考え方になっています。例えば、

・包材構成を見直すことにより使用材料をリデュースした包装
・物流効率を上げるためのコンパクト包装
・CO2削減のために脱アルミ化した包装
・使用後に減容化しやすく、ゴミが少ない包装
・リユースを促進させるための詰め替え包装
・ワンウェイではなく、再使用できるリターナブル・ボトル
・リサイクルのための分別がしやすいように工夫した包装
・枯渇資源を省資源化するためのバイオマス材料使用の包装
・CO2をできる限り排出しない工程で製造した包装

などが挙げられます。
具体的な事例や用語解説、関連情報はそれぞれのページをご覧いただき、参考としてください。みなさまの技術とアイデアのヒラメキが高まることを願ってやみません。


>>> これだけは知っておきたい用語集

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