ニッポンの特産品 パッケージデザイン開発事例集

愛されるデザインが世界へ

栃木県小山市 / かんぴょううどん

■ブランドストーリー
小山商工会議所から「地場の特産物を盛りあげたい」という思いを受けて、新商品をデザインした。地域の農産物であるかんぴょうの粉でうどんを作ることとなったが、互いに、うどんの製造経験も食品パッケージのデザイン経験もない状態でのスタートであった。
商工会議所の担当者と話し合いを重ねることで、信頼関係を築くことができた。
その結果、生産が追いつかないほどの人気商品となった。

■デザインポイント
知名度の低いかんぴょう粉のうどんを、通常のうどんより高めの価格で販売する必要があったため、高価格帯のうどんのパッケージを調査した。
その結果、「和紙・毛筆・落款」という共通の文脈があることを発見した。
その文脈に則りつつ、既存の商品に埋もれないパッケージを作るために、和紙に筆絵でかんぴょうのキャラクターを描き、ひと目で覚えてもらえるような親しみやすさと、高級感を併せ持ったパッケージに仕上げた。

■その後のストーリー
Pentawardsで食品部門最高賞を獲得し、世界的に認められる商品パッケージとなった。
一方で、「かぴょ丸」という市公認のゆるキャラになり、姉妹品やグッズが販売される等、地域の中でも大きなプロジェクトに育っている。

■基本情報
品 名: かんぴょううどん
原材料: 小麦粉、夕顔粉末(かんぴょう粉末)、食塩
製造者: 小山商工会議所
企画者: 小山商工会議所
価 格: 500円(税込)
包装材: レーヨン紙
発売日: 2009年7月
販売地: 栃木県小山市、他
情報提供:NOSIGNER 太刀川英輔 http://nosigner.com/ja/
掲載日: 2015.12.28
※記載の事項は掲載時のものです。仕様、デザイン、価格等変更になっている場合があります。

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