ニッポンの特産品 パッケージデザイン開発事例集

シトラス加工品に空想の物語を添えて

瀬戸内 大崎上島・下島 / Porto Limone

■ブランドストーリー
産地である瀬戸内の大崎上島・下島とそこの特産品であるレモンを物語でつなげるために“ホテル”という媒介役を設け、商品パッケージと広報物のイメージの方向を合わせることにした。 「古くから、様々な国からの旅行者やレモンを積荷とした船の船員たちが泊まる港、Porto Limone(ポルト・リモーネ)。そこには小さなホテル Hotel Villa Limone(ホテル・ヴィラ・リモーネ)があった。」 この空想ホテルの物語を創作し、イメージを具現化した商品を開発した。

■デザインポイント
このホテルの特徴である、無国籍な古い物を大事に使うという設定をパッケージにも反映させた。被せの布もリユースを思わせるデザインで、ホテルのコンセプトが書かれている。

■その後のストーリー
「風待ちの港」といわれた大崎上島・下島の歴史や文化的な側面のPRと瀬戸内産レモンの市場拡大に貢献すべく、現在シャーベットなどの新しいアイテムも同ブランドで商品開発しており近々発売予定である。

■基本情報
品 名: Porto Limone
原材料: レモン(瀬戸内産)他
製造者: インスマート(株)
企画者: 空西みちか
発売日: 2014年2月〜
備 考: 瀬戸内は、柑橘類が豊富に産出されるが柑橘類自体の市場は、近県にとどまっている。さらに、収穫時に規格外の産品は多量に廃棄されている。この課題に対して規格外や廃棄される部位も有効活用できる商品として、市場もさらに広く設定している。そして、製造一部を障がい者就労支援事業に委託する事で、就労支援にも繋がっている。
情報提供:株式会社地域デザイン研究所 納島正弘 https://www.facebook.com/LOCAL.DESIGN.LABO/
掲載日: 2015.12.28
※記載の事項は掲載時のものです。仕様、デザイン、価格等変更になっている場合があります。

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