情報の森コラム

カーボンフットプリントについて思うこと

[エコ/サステナビリティ] 2010.1.16

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上のマークはこれから先、私たちがパッケージに入れていくことになるだろう「カーボンフットプリントマーク」。2010年2月1日より、このマークを表示した製品が店頭に並んでいます。

「カーボンフットプリント」って? 

いよいよ始まった「カーボンフットプリント」。これは温室効果ガスを減らそうと、世界でも進められている制度です。でもいったいどのようなもの?と、疑問に思っているのは私だけではないはず(多分)。そこで経済産業省のカーボンフットプリントのホームページを覗いてみると…。
「商品及びサービスのライフサイクル全体で排出される温室効果ガスを、CO2に換算し、商品等にマークを表示すること」とありました。…なにやらややこしそうです。
商品のライフサイクルとは、商品が生まれてから破棄されるまでのことで、例えばポテトチップスだったら、ジャガイモを育てるところから始まります。そんなところから計算するの?と疑問に思うところですが、ライフサイクル全体で評価をしないと、真の環境負荷がわからないからだそうです。つまり私たちで例えると、いくらパッケージでエコ努力をしても生産や流通といった、その他の努力がなければカーボンフットプリント的には意味がないということ。今までエコに関して矢面に立っていた感のあるパッケージだけに、みんなで解決しようというところがいい、と感じました。しかしその分メーカー側、特に小さなメーカーには負担が大きくなると思います。また消費者にとってはこの数値が購買の基準になると思いますが、「こっちの商品はCO2が低いんだけど値段が高い、こっちはその逆。さあどっち?」みたいな葛藤がうまれるのでは?。何だか環境問題について自己の考えを問われているようです。
事業者も消費者も共に、低炭素社会を目指し行動できるように、CO2を見える数字にしたところに「カーボンフットプリント」の意義があると思いました。

パッケージへの表記はどうしたら?

パッケージへの表記は、ライフサイクル全体の合計数値をマークに入れます。また追加情報として、円グラフで数値の内訳を表示することもできるようです。たとえばこんな感じ。

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この円グラフは統一のものではなく、メーカーによって解りやすいようにデザイン的工夫がされていました。ただ消費者にとっては、これでも理解し難いように思えるので、他に何らかの文章も必要なのではと思います。すでに販売されている商品には、表面に統一マークを、裏面にカーボンフットプリントの説明と共に円グラフをいれてありました。

このマークが浸透していくためには、事業者の努力、消費者の関心が不可欠です。デザイナーにとっても、指示された数値をマークに入れるだけはなく、その数値に込められたものを感じ、表現できるようにしたいと思いました。そしてこれからの低酸素社会、パッケージはどんどん変わってゆくだろうと、改めて実感しました。

(記:秦 智子)

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