情報の森コラム

東京都内の階段と手すりについて 8

[UD/ユーザビリティ] 2023.12.11

私が階段の手すりに興味を持ったのは身体を少し悪くし、手すり無しでは階段を登り降りできなくなったからです。使ってみると問題が沢山あることに気がつきました、普段気が付かない視点を皆さまと共有したく、この投稿を始めました。都内の気になる手すり第8弾です。

●ケース1:
レンタル会議室の2階につながる階段と手すり。かなり古いビルなのでしょう、後から付けたと思われる短い手すりがあちらこちらに設置されている、お世辞にも使い易いとは言えない。
会議室は2階に2つ、トイレは3階。


ケース1

●ケース2:
以前に紹介した雑居ビルの手すりですが、見落としていた一例です。前回は、1階から地下に続く階段の手すりを紹介したのですが(第1弾)、今回は、1階から2階へ続く階段の手すりです。
ご覧の様に、正面の手すりまでは、手すりはありません、わずかにフェンスの様なものはありますが、そこまではどうするのでしょうか?
よくあるその場凌ぎの対応です。ちなみに、ココは利用者の多い駅前ビルです。この階段の作りにも疑問を感じます。


ケース2

●ケース3:
繁華街のレストランから表の通りへつながる階段と手すり。「手すりが遠い!」お願い!手すりは平らな所から付けてください。この2〜3歩が辛いし怖いのです。特に降りる時の方が足に負担がかかるので・・、折角、手すりを付けるのなら、お願いします。


ケース3

●ケース4:
「面妖な!」チェーン喫茶店内、1階から2階への階段と手すり。中央部分で極端にカーブしている、これは何故?利用者としては戸惑う案件。どうやら、反対の壁が極端に張り出しているのが理由と思われる。(大体、最後に考えているから、こうなるんだろう)


ケース4

●ケース5:
和風に合わせた居酒屋内の階段と手すり。片側に長方形の木製の手すり、壁に近く形状も握り辛い。
こんな手すりでも、我々はコレを頼りに登り降りするしかないのです。片側にしか無いと自然とルートが限定されます、誰もいない時ならいいのですが、他のお客さんとすれ違うのも大変です。この日は意外に空いていて助かりました。この時の状況は、ご一緒した方々を外に待たせたままでした。


ケース5

●ケース6:(番外編・スイッチ)
ココはかなり気品のある都内屈指の〇〇会館。ちなみにココに来るのは初めて。過去にこの様なエレベータ内のスイッチを紹介したことがあるが〈第6弾〉、おそらく同じくらい古い施設だと思われる。しかし、ココは大勢のお客様が利用される一流の会館、数字が読みにくいほど古びている。もう少し気を使っても良さそうだが。スイッチを押して光ると更に分かりづらい。かなり表面が劣化しているせいだと思われる。


ケース6

(記:丸本彰一)

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