エコとパッケージデザイン

これだけは知っておきたい用語集

最近よく聞く話題の用語

マイクロプラスチック

5ミリ以下のプラスチックがマイクロプラスチックとされ、製品時から微細なものを一次マイクロプラスチック、劣化により小さくなったものを二次マイクロプラスチックと呼ぶ。回収されずに河川などを通じて海に流れ込む「海洋プラスチックごみ」の抑制が必要とされる。環境省では“プラスチックとの賢い付き合い方“を進め、広める「プラスチック・スマート」キャンペーンを立ち上げている。
http://www.env.go.jp/water/marine_litter/
http://plastics-smart.env.go.jp/

SDGs(えすでぃーじーず)

Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)の略。2001年策定のミレニアム開発目標(MDGs)の後継として,2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に記載(2016年から2030年までの国際目標)。持続可能な世界を実現するための17のゴール・169のターゲットから構成され,地球上の誰一人として取り残さない(leave no one behind)ことを誓っている。SDGsは発展途上国のみならず,先進国自身が取り組むユニバーサル(普遍的)なもの。
https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/sdgs/about/index.html

パリ協定

2015年12月、パリ開催の第21回気候変動枠組条約締約国会議(COP21)で採択された国際的な協定(合意)で、2016年11月に発効した。1)世界の平均気温上昇を産業革命以前に比べて2℃より十分低く保ち、1.5℃に抑える努力をすること、2)そのため、できるかぎり早く世界の温室効果ガス排出量をピークアウトし、21世紀後半には、温室効果ガス排出量と(森林などによる)吸収量のバランスをとること、などが合意されている。
http://www.enecho.meti.go.jp/about/special/tokushu/ondankashoene/pariskyotei.html
 

環境基本用語

3R(さんアール)

資源活用、ゴミ削減の柱となる3つの方策。全て”R”で始まる。1)Reduce(リデュース・発生抑制)、2)Reuse(リユース・再使用)、3)Recycle(リサイクル・再資源化)のことで、この順序で優先して取り組むものとされる。
http://www.meti.go.jp/policy/recycle/index.html

Reduce(リデュース)

発生抑制=そもそも発生する不要物が少なくなるようにすること、減量化、減容化。パーツの簡素化や使用原料の削減、廃棄時にたためる、つぶせるなどがこれにあたる。軽量化、コンパクト化による輸送効率向上、製造工程での省エネルギー効果もある。

Reuse(リユース)

再使用=中身を使い切って不要になったものを再度使用すること。ビールびん、牛乳びんなど回収〜洗浄して繰り返し使用するリターナブルびんの他、シャンプーボトルなど家庭内での詰め替え使用もリユースのひとつ。

Recycle(リサイクル)

再資源化=ゴミとなったものを資源として再び活用すること。古紙利用やPETボトルの再生利用など原料として利用する。原料としてのリサイクルが困難なものは、単なる焼却ではなく、エネルギーとしての利用(サーマルリサイクル=熱回収)が求められる。

サステナビリティ

“持続”を意味する“sustain”に“abilitiy”を組み合わせてつくられた言葉で“持続可能性”と訳される。有限な化石資源は枯渇問題に直面しており、自然界のエネルギーや植物由来といった再生可能資源のさらなる活用が期待されている。植物由来や有機廃棄物などの再生可能資源を”バイオマス”といい、燃料や原料への利用が進められている。
http://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saiene/renewable/outline/

再生可能エネルギー

有限な化石エネルギーに対し、自然界に存在し枯渇しないエネルギー源。エネルギー供給構造高度化法では、「太陽光、風力その他非化石エネルギー源のうち、エネルギー源として永続的に利用することができると認められるものとして政令で定めるもの」と定義されており、政令において、太陽光・風力・水力・地熱・太陽熱・大気中の熱その他の自然界に存する熱・バイオマスが定められている。
http://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saiene/renewable/outline/

LCA(ライフサイクルアセスメント)

製品・サービスのライフサイクル全体(原料調達から製造・輸送・販売・使用・再利用・廃棄までの全ての段階)での環境への負荷を評価(アセスメント)すること。”環境影響評価”と訳される。環境ISOにLCAの規定があり、その中の”ライフサイクルインベントリ(LCI)分析”は、ライフサイクルにおいてエネルギーや材料がどれだけ投入され、廃棄物や排気ガスがどれだけ放出されたかを分析すること、を意味している。
http://tenbou.nies.go.jp/science/description/detail.php?id=57

地球温暖化

地球表面の平均温度が長期的に上昇していく現象で、2007年のIPCC(気候変動に関する政府間パネル)第4次評価報告書では、この100年間に地球の平均気温は0.74℃上昇したとされている。生態系の変化や海水面の上昇など気温上昇で引き起こされる問題も含めて”地球温暖化問題”と呼ぶこともある。近年の温暖化は人間活動によるもので、多くは化石燃料の燃焼で排出される二酸化炭素の影響(国立環境研究所)とされる。
http://www.nies.go.jp/escience/ondanka/ondanka01/

温室効果ガス

大気圏内にある温室効果をもたらす気体の総称。二酸化炭素(CO2)の他、メタン、亜酸化窒素などいくつもの種類があり、世界で排出される温室効果ガスの寄与率6割(日本では9割)がCO2といわれる。種類により質量あたりの温室効果は異なるが、CO2に換算して共通指標とされる。排出削減は温暖化防止だけでなく限りある化石燃料の利用削減効果もある。
https://www.data.jma.go.jp/cpdinfo/chishiki_ondanka/p04.html

カーボンフットプリント

炭素の足跡(Carbon footprint)。製品・サービスの環境負荷を二酸化炭素排出量にして表わしたもの。ライフサイクルアセスメントの手法で算出する。日本では統一マークを使って分かりやすく表示する「カーボンフットプリントコミュニケーションプログラム」(CFPプログラム)が運営されている。
https://www.cfp-japan.jp/
シャンプーのように使用時にお湯を使うものはお湯を沸かす際の環境負荷も含むため、数値は大きくなる。使用時の環境負荷は、消費者の工夫で小さくもできるので、消費者意識の喚起も表示の大きな目的。

バイオマスプラスチック

とうもろこし、さとうきび等のバイオマス(生物由来資源)を原料に使用したプラスチック。中身によっては他のプラスチックと貼り合わせて使われる。バイオマス由来のプラスチックを一定以上使用したものに「バイオマスプラマーク」「バイオマスマーク」を表示する認定制度がある。
http://www.jbpaweb.net/bp/bp_sikibetsu.htm
http://www.jora.jp/txt/katsudo/bm/index.html

生分解性プラスチック

使用後は自然界の微生物のはたらきで、最終的に水と二酸化炭素に分解されるプラスチック。一般の非生分解性プラスチック製品との識別、分別回収、分解した後も土壌などに悪影響を与えない安全性の保障が必要とされる。生分解性の他、一定条件をクリアしたプラスチック製品に「グリーンプラマーク」を表示する認定制度がある。
http://www.jbpaweb.net/gp/gp_sikibetsu.htm


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