捨てられるパッケージ達!
おことわり
実際に、街中で捨てられていた商品画像をもとにブランドを特定できないように画像修正したものを掲載しております。あらかじめご了承ください。
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近年、地球温暖化は予想を上回る速さで進行し消費者のエコロジーに対する意識も高まっているという。
また、家庭ゴミに占める容器包装ごみの割合は6割(プラスチックで約4割)を占めるという。(平成15年度環境省大臣官房・リサイクル対策部企画課リサイクル推進室「容器包装廃棄物使用・排出実態調査報告書」より)
消費者の意識は調査上では高い結果が出るが、日本の街中を見ていると、いたる所でパッケージゴミを見かけるのはなぜだろうか?
あらためて捨てられているパッケージゴミを気にして見てみると、いろいろなゴミが目に付く。
たとえば・・。
使い終わったら…。
洗剤やエアゾールのフタ。なぜ、
こんな所に捨てるの?
ちゃんとゴミ箱に捨てて!といいたくなる。
ゴミをあちこちで見かけませんか?
吸い終わったら…。
紙だから、やがて風化して自然にかえるからいいと思っている人がいるのでしょうか?
やがて分解されるポリ乳酸(PLA)など、生分解性の材質なら別ですがその覆っているフィルムは自然にかえりません。
食べたら…。
アメやポテトチップスなどの袋包装、トレーやケースなど様々な容器が捨てられている。
飲んだら…。
飲料容器は、飲んだあとそのまま置いてかれた感じのゴミをよく見かけませんか。
さっきまで、そこで飲んでいましたという人の気配が残っているように置かれた容器たち。
ずっとどこかにある!
捨てられた場所からどこかに消えたとしても、
踏まれてつぶれたり、
ばらばらになったりしても
それらはずっとどこかにある。
高速道路で車の窓からゴミを捨てた人を見たことがあります。
ダイビングで海に行ったとき、船上で弁当を食べ持って帰ろうと置いておいたら船を汚すなと海に捨てた猟師の人がいました。
あたりまえのように道端にたばこを開けたフィルムの切れ端を捨てる人を見かけます。
ここはゴミ箱ではない!
誰か捨てたゴミがあると、他の人もそこに入れてしまうのでしょうか?
自転車のカゴも地球もゴミ箱ではありません。
やがてゴミになるモノをデザインしている。
自分が手がけた商品の容器が波打ち際に浮かんでいるのを見たときに、当たり前のことだけどゴミとなるモノをデザインしているのだと実感した事があります。
環境問題に対してパッケージデザイナーが提案できることはきっと沢山あるはずです。
たとえば・・。
開けたあとゴミになる部材がないように工夫するとか。
自然にかえる素材を選択するとか。
LCA視点で考えCO2排出量の少ない材料を選択するとか。
3R(Reduce【減量、減容化】、Reuse【再使用】、Recycle【再資源化】)を意識するとか
調査研究委員会が担当する環境コーナーが、このようなエコを意識したデザイン提案の役に立てていただけるような活用をしていただけると嬉しく思います。
(記:ついったあ)