風呂敷を使ってみませんか?
見直される風呂敷
エコな運搬ツールとして、風呂敷が見直されていますね。
ちょっとしたものを運ぶ時にとっても便利。一枚の四角い布なので、中身の形に合わせて自由自在、運ぶ時も大きさや重さに応じて、手に提げる、腕にかける、腰に巻く、背負う、頭に乗せると様々。何度でも使えるし、使わない時はコンパクトでいつもカバンに忍ばせておけます。
スーパーではレジ袋はもらわずに、風呂敷をさっと取り出しバッと広げる。ささっと包んで立ち去るのは、けっこう気持ちのいいものです。とはいえ、どこにでも売っているわけではないのが風呂敷。ショッピングセンターで探してしまいました。ハンカチ売り場でもなし、カバン売り場でもなし(エコバッグはあるのに)、結局見つからず、デパートの着物売り場近く、和装小物コーナーにありました。ネットの方が楽だったかなぁ。でも配送用の梱包は要らないしなぁ。
風呂敷の想い出
ある年齢以上の方なら、学校の終業式に持ってくるもののリストには必ず風呂敷があったのではないでしょうか? 図工の作品などなんとも言いようのない形のあれやこれやをそのまま包んで持って帰れましたよね。
男の子だったら、マント代わりで月光仮面!女の子もやっていたかな?訪ねてくるお客さんが手土産を包んでくるのも風呂敷で、その大きさにわくわくどきどきしたりして・・
知っていると便利な包み方にトライ!
【合わせ包み】:ワインのびん2本を合わせて包んでみました。
1.真ん中を空けて対角線上に並べます。
2.手前を折り返し、奥に向かって、ぐるぐるっと巻きます。
3.巻いた端を折り込むようにびんを起こします。
4.端をしっかりと結びます。さらに輪っかをつくると提げやすくなります。
*ここがポイント!
最初に並べる時、2本のびんが離れすぎていると、起こした時にゆるゆるになってしまいます。
近すぎるかなと思われる5センチぐらいにして、起こす時に微調整しましょう。
【すいか包み】:すいかのように大きく丸いものを包みます。
1.すいかがなかったのでヘルメットでやってみました。
2.風呂敷の隣り合った端を結びます。
3.向こう側の両端も結びます。なんだか手提げっぽくなりました。
4.一方の結び目をもう一つの結び目の下に通せば完成!持ち手はもちろん下から通した結び目の方ですよ。
*ここがポイント!
つい対角線上の端を結びたくなってしまいますが、隣り合った端をそれぞれ結びます。
下げると締まるので結構安定します。
【巻き包み】:円筒形のものを包みます。
1.対角線の真ん中において、ぐるぐる巻きます。ちなみに巻いたのは6枚つづりのカレンダー。
2.巻き方は合わせ包みと同様。
3.両端を真ん中で交差させます。
4.交差した両端をぐるりと円周上に巻いてから結びます。時代劇に登場する小道具のような感じになりました。
*ここがポイント!
風呂敷の対角線の長さは、包むものの2倍半から3倍くらい必要です。
長さが足りないと最後のぐるりが巻けません。
他にも、四角く長いものを包む二つ結びや竿包み、びん包み(一升瓶をぶらさげて・・)、レジ袋代わりになるカンタンバッグなどいろいろな包み方があり、風呂敷専門店各社のサイトで紹介されています。
柄もサイズもさまざまで見ているだけで楽しくなってしまいます。文化的にも奥の深い風呂敷、繰り返し使えるエコで身近な道具として使ってみてはいかがでしょう。
(記:中越 出)